『スクールでの出来事 卒業生編』

こんにちは。コーチの伊藤です。

寒くなりましたね〜!

体調を崩さないように、気を付けましょう!

今回はスクールでの出来事、卒業生編です。

通常のスクールに、卒業生が顔を出しに来てくれました。

その卒業生は、中学1年生と2年生。会うのは卒業以来です。

2人には最後のゲームの部分で中に入ってもらい、ともにプレーもしてもらいました。

最後に「何かメッセージを」とお願いし、少し考えてから、皆の前で話してくれました。

先ずは、1年前に卒業した中1のA君。

A君「中学生になると、全く違うサッカーになります。辛い練習も多いけど、頑張ってください」

伊藤「スクールでの思い出は何かあるかな?」

A君「ここで本当に上手くなりました。コーチの話をよく聞くことは、上手くなるためにとても大切だと思います」

続いて、2年前に卒業した中2のB君。

B君「中学生になると、グラウンドも大きく、サッカーも変わります。どんな時も楽しむことを考えて、これからも頑張ってください」

伊藤「スクールでの思い出は何かあるかな?」

B君「スクールでの思い出は、一度、伊藤コーチにクラスの皆と一緒に思いっきり怒られて…」

伊藤「!?…その話!?」

忘れることはありません。2年前の冬のことです。

そのクラスは、本当にサッカーの上手な子ども達ばかりでした。

普段のスクール中でも、何か問題があったわけでもなく、それはある時の交流戦という場で、自分の中で見過ごすことの出来なかった、やり過ごすことの出来なかったことがありました。

結果ではありません。結果は見事に優勝しています。周囲で観ていた誰もがその技術の高さから納得のものでした。

子ども達からすれば、まさか優勝した次の時のスクールで怒られる(自分の中では怒ったわけでは無く、強く伝えたつもりでしたが…苦笑)なんて、思ってもみなかったでしょう。

その後に、自分のしたことが良かったのか、子ども達のためになったのか、自省し、自分に問いかけたことを昨日のことのように覚えています。

B君が話を続けます。

B君「相手を、仲間を、敬うこと、思いやること。自分一人ではサッカーは出来ないし、自分一人ではサッカーは続かないということを、忘れないでください」

この言葉を聞いた時…

嬉しくもあり、でも恥ずかしくもあり、何だか情けなくもあり、どう表現して良いのか分からない、何とも言えない気持ちになりました。

コーチを「指導者」と言い換えることもありますが、自分は何を指し示し、何を導けていたんだろうと。

「子ども達(選手)から教わる」ということは、こうゆうことなのかと。

様々な感情が入り交じりました。

当時、あの中にいた全ての子ども達が良く思ったかどうかは分かりません。

でもこの日、その中の1人の子どもが覚えてくれていて、こうして皆の前で話してくれました。

…… ……

また1つ、忘れることの出来ない日が増えました。

ちなみに…

それだけを聞いた今いる子ども達からは、「大人気ない〜!」「コーチ酷い〜!」と言われたい放題でした(苦笑)

卒業生の皆、またいつでも遊びに来てくださいね♪

それでは、また。

今日の一言!

「もっとも大きな危険は、勝利の瞬間にある」